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展覧会

霜月おでかけ録

山科疏水 四ノ宮船溜り 

ひと月すぎていくのがほんと早いです。
もう今年も一ヶ月切ってしまいました。

写真は近所をお散歩していての一枚
疏水縁です

このあたりでひときわ目立つ大銀杏の木は毎年立派やなぁと思っていたのですが
横のモミジがこんなに色鮮やかとはそんなにいままで印象になかったんです
今年は改めてこんなにも美しい葉だったのかと再認識
こちらだけでなくドコもことしはきれいですよね~

霜月おでかけ録です

カポディモンテ美術館展@京都文化博物館
千總と京の日本画家展@千總ギャラリー
益村千鶴展『tendernns』」@neutron kyoto
リーチ工房展2010@Shikama Fine Arts
 
正倉院展@奈良国立博物館
花鳥画展@奈良県立美術館
上村松園展@京都国立近代美術館
書画と工芸 特別展示 円山応挙筆七難七福図巻 @相国寺承天閣美術館
物気色(モノケイロ)—物からモノへ—展@社団法人京都家庭女学院・虚白院


ブログでまだ書いてないもののなかから特に印象にのこったものを


益村千鶴展
ふらっと覗いたneutron。
一瞬写真?ん?写真より存在感のある静謐な画風
情感がただよう静かな画 なぜだか胸がキューンとなってしまいそうです

リアル?ファンタジー?今までこの人の作品を知らなかったことがとても惜しくなってしまいました。

入り口にいらした方が益村さん本人でした。
ご本人からもお話を伺いその素直なひとことひとことにますますこの人の描き出す世界がすきになりました。
これから注目したい作家さんです。
neutronでは二回目の個展。今から次回どんな作品を見せてもらえるのかとてもたのしみ♪

京都の中だけでもまだまだ知らない素敵な作品に会えるんだろうな。
アンテナはいつも張ってないとと思います。


上村松園展
以前からいつか「序の舞」を拝見したい・・その機会をずっと待っていました。

でも実は・・・それより今回の展観で引き込まれたのが「砧」でした。

「砧」について松園自身が記したものがあります。



これは九州芦屋の何某にて候。我自訴の事あるにより在京仕りて候。かりそめの在京と存じ候へども、当年三歳になりて候。あまりに
故郷の事心もとなく候程に、召使ひ候夕霧と申す女を下さばやと思ひ候。いかに夕霧、あまりに故郷心もとなく候程に、おことを下し候べし。この年の暮には必ず下るべき由心得て申し候へ……
 謡曲「砧」は、こういううたい出しにて、主人の命をうけた夕霧が筑前国の芦屋の館へ下って、芦屋某の妻に会って、その主人の伝言をつたえるのであります。
 三年の間、ひとり佗しく主人の帰館を待っていた妻は、帰って来たのは主人ではなくて召使いの夕霧であったのでがっかりするが、しかしせめて愛
しの背の君の消息をきけたことを慰めとして、よもやまの京の都の話や、主人の苦労のことを話しあっていると、どこからか、タンタンタンという珍しい音が、夜のしじまを破って聞えて来たので、館の妻は不審がって、
「あら不思議や何やらんあなたにあって物音のきこえ候。あれは何にて候ぞ」
「あれは里人の
つ音にて候」
「げにや我が身の
きままに、古事の思ひ出でられて候ぞや。に蘇武といひし人、胡国とやらんに捨て置かれしに、故郷め置きし妻や子、夜寒の寝覚を思ひやり、高楼に上つて砧をつ。志の末通りけるか、万里の外なる蘇武が旅寝に故郷の砧きこえしとなり。妾も思ひ慰むと、とてもさみしきくれはとり、綾の衣を砧にうちて心慰まばやと思ひ候」
「いや砧などは賤しきものゝ業にてこそ候へ、さりながら御心慰めん為にて候はゞ、砧をこしらへてまゐらせ候べし」
 このような問答のすえに、館の妻は京の都の夫の胸へひびけよと、怨みの砧に愛情をこめてタンタンタンタンと擣つのですが、その想いが遂には火となり、その霊は夫のもとへ飛ぶのであります。私はこの館の妻の夫を想う貞節の姿を「砧」の絵の中に写しとってみたのであります。

 想いを内にうちにと秘めて、地熱のごとき女の愛情を、一本の砧にたくしてタンタンタンと都に響けとそれを擣つところ、そこに尊い日本女性の優しい姿を見ることが出来るのではないでしょうか。
 口に言えぬ内に燃え上る愛の炎……その炎を抱いているだけに、タンタンタンと
うつ砧の音は哀々切々たるものがあったであろうと思います。

 私の「砧」の絵は、いま正に座を起って、夕霧がしつらえてくれた砧の座へ着こうとする、妻の端麗な姿をとらえたものであります。
 昭和十三年の文展出品作で「草紙洗小町」の次に描いたものです。 謡曲には時代はハッキリ明示してありませんが、私は元禄時代の風俗にして砧のヒロインを描きました。
うつ炎の情を内面にひそめている女を表現するには元禄の女のほうがいいと思ったからであります。


底本:「青眉抄・青眉抄拾遺」講談社
   1976(昭和51)年11月10日初版発行

http://www.aozora.gr.jp/cards/000355/files/47312_30888.htmlより引用

はじまってスグに出かけてきたのですがその後招待券を頂いたので後期展示の「焔」ともう一度この「砧」と対峙してこようと思います。

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コメント

No title

上村松園って、着物姿の日本女性を多く書いた人ですよね!?
あまり多くを見てはないんですが、引き込まれるような女性画ですよね。
切手とかにもなってたような!?

砧は・・・これって能楽の砧と同じような内容ですか!?
一度見てみたくなりました!



それにしてももう師走・・・
一年が経つのが早いです。

Re: No title

げんさん
> 上村松園って、着物姿の日本女性を多く書いた人ですよね!?
人物しか描いてなかったと思います。。。たしか。

> 切手とかにもなってたような!?
そうそう、序の舞ですね。
息子の上村松皇の奥方がモデルだそうです。
松園もたいそうかわいがっていたのだとか 。

> 砧は・・・これって能楽の砧と同じような内容ですか!?
> 一度見てみたくなりました!
http://www.yamatane-museum.or.jp/collection/06.htm
出典は能の砧のようですよ。
ただし能の舞台そのものではなく元禄時代の小袖姿で描かれています。
今日後期展示見にいってきたんです。
序の舞に変わって草紙洗小町が掛かっていました。

それと前期には京都市美術館蔵の「人生の花」だけでしたが後期になって名都美術館蔵の「人生の花」も並んで展示してました。
大好きな作品です。名都美術館のほうははじめて。構図はまったく一緒ですがかんざしや着物の柄、家紋、少しずつ違うのですよね。
http://shirokiji.cocolog-nifty.com/miurasei/imagefiles/040919.JPG
解説を読んでないのでわからないですがもしかして同じ構図で依頼されたのかなぁ。。。どうだろ。

> それにしてももう師走・・・
> 一年が経つのが早いです。
ホントですね。
でも今日は暖かかった。
厚手のコートは今日は要らなかったです。汗かいちゃった。

No title

当たり前ですけど、製作者は作品一つ一つに様々な思いを込められて作られてるんですよねぇ。
上村松園展はとっても印象的でした(*´д`*)
オイラも前期後期と2回行ってきました。

Re: No title

いごうさん

いい展観でしたね。ってもうほぼ一年前ですよ~(笑)
ここのところ近現代の作家の回顧展いいのが続いてますね。

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